縁と素敵な陶器
先週、ずっと気になっていた作家のうつわが入荷したとSNSで見かけた。
西日本でその作家のうつわを取り扱っているのは、京都と広島の福山にある雑貨店だけだと知って、福山のお店へずっと行きたかったのだけどうつわは売り切れたままで手に取ることができなかった。
SNSで作品入荷を知ってから、今日行くことを密かに決めていた。
家から少し距離はあるけれど、ドライブがてら家族で福山へ。
店内に入るとSNSで見たとおり、その作家のうつわがレイアウトされている。
ずっと触ってみたかったうつわを手に取ると、すごく手に馴染んでしっくりくる気がした。
百聞は一見に如かず・・・どれか一点は絶対に買うと決めた。
色々選んだ結果、タンブラーのような形のマグを買った。
お店の方もこの作家の作品がすごく好きで、コロナが落ち着いたら作家に店に来てもらってイベントをしたい、なんて言っていた。
満足感に溢れて帰路につき、家に着くとすぐに使ってみた。
本当に素敵なマグで、ただの第3のビールがものすごく美味しく感じられた。
感動の勢いそのままに、自分のSNSに買ったことをアップした。
すると、学生時代の友人から連絡がきた。
「ちょっと待って!なぜに〇〇ちゃんのうつわ!?」
その友人は前の仕事で作家と知り合って友達となり、それ以来お付き合いがあるそう。
しかも明後日東京で会うらしいのだ。
なんというタイミング・・・
そして友達の友達だったなんて・・・
もうマグ買っただけでもとても良い気持ちになったのに、縁も繋がってさらに良い気持ちに。
こういう時の気持ちを表現できる語彙力がないのが本当に残念だ。
友人は作家へ今日の出来事と、僕がファンだということを伝えてくれるらしい。
どこかでお会いできたり、さらに縁が繋がるといい。
こういう縁は不思議と長く付き合うようになったりするんだよな。
今後も楽しみだ。
【読書】哀しい予感 吉本ばなな
吉本ばななは、キッチンに続いて2作目。
吉本さんは、日常の描写がすごく丁寧で、読むと情景が浮かんでくる。
そして、この作品はなんともほっこりしていて、登場人物もみんな良い人で。
どの場面も映像として見ているように頭の中に浮かんでくる。
なにより、幸せと悲しみのコントラストがいい。
読んだ後には、登場人物全員に本当に幸せになって欲しいと思った。
きっと、弥生もゆきのさんも前を向けたみたいだから大丈夫なはず。
最後に、30年くらい前の作品とは思えないくらい今の感覚で読んでも違和感なく読めるし、なんとなく自分の幼少期の時代を感じられるような感覚もあってとても良かった。
ブックオフの100円コーナーで、なんとなく手に取った本だけど出会えて良かった。
心が安らかになる一冊です。
【読書】凡人のための地域再生入門
木下斉さんの「地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門」を読みました。
地域再生という内容に興味があったものの、ビジネス書はあんまり得意ではないなぁ、と思って読み始めたが、この本は小説の形になっていてすごく読みやすかった。
小説の中で成功・失敗の結果やプロセスがすごくわかりやすく、また重要ポイントの注釈やコラムが非常に面白くためになる。
主人公が自ら道を切り開いていく物語の中で、資金調達や事業内容の決定、事業の拡大などわかりやすく面白く描かれている。
特に、公共事業での補助や支援政策で建てたハコモノが自治体の足を引っ張っていることや、補助金頼みで運営を行っている半官半民企業やその施設があること、また中長期的な採算を度外視し目の前の国からの交付金ありきでの新たなハコモノの建設など、うちの街でもズバリ当てはまるダメな例が挙がっていて、ドキリとした。
また、とにかくまずは小さなことでも始めてみることが大事だということがわかった。
今、地元で面白いことをやっている人と交流したり、イベントに参加することからまずは始めてみたい。
最後に、とりあえず今回は図書館で借りて読んだけど、この本はぜひ購入して何回も読みたいと思う。
初めてのブログですが、こんな感じで色々思ったこと、感じたことを書き留めたいと思います。